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んで、と海部は中川の前で屈み込む。
「どうすんの?水、ぶっかけられる??」
ブスッとした様子で身体を上げた中川に
海部が呆れたような声を出す。
「・・・ホント、お前、バカだな。」
むぅ、と口を尖らせ、不満を顔に出す中川を
三田がスッパリと切り捨てる。
「まあ、貴子に暴行で訴えられて
離婚でもされれば、頭、冷えるんじゃないの?」
キッと自分を睨む中川に
三田は見下ろし、吐き捨てる。
「アンタが最低なのは知ってた。
だけど、ここまでろくでなしだったとはね・・・
アンタは今日、貴子と柳を穢した。
当分、その面、見せんなっ・・・」
吐き捨てられた言葉に中川は初めて顔を歪める。
そんな中川に一瞥もくれずに
三田は自分の役目を果たすため部屋を出て行った。
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