2/2
10人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
目の前が、ノイズのように揺れたかと思うと、そこは小さな個室のような場所だった 緑色の鉄でできた壁に、硬そうで、鉄パイプでできた骨組みのベッドと、申し訳なさそうなぐらい小さく、何ものっていない棚が一つと、丸い小窓が見えている。 そんな感じの場所に、俺は立っていた。 「キャラクターメイキングの時にも思ったが、アニメ調の、3Dなんだな。最近のゲームはリアルを追求してリアルっぽい仕様なのに。」 まあ、ポケモンをリアル調にするのはなんか変だもんなと思いながら、周りを見渡すと、自分の真後ろに鉄製の扉があり、そのドアノブに手をかけようとすると、視界の端にあるウインドウ表示の欄にビックリマークがついているのを見つけたので、タッチすると、メールを意味する手紙のマークに!という表示が出ていたので、タッチした。 『PMOの世界にようこそ! この世界に降り立った皆さんの新しい冒険の始まりです。 この世界で、あなた方一人一人は、無限の可能性を秘めています。 不思議な生き物、ポケモンと共に、この世界を存分にお楽しみ下さい!』 という表示と一緒に初期アイテムが入っているリュックサックと、そしてこの世界で必須といえるアイテム、『ポケモンナビゲーション』を入手します。という項目が表示されていたので、タッチすると、硬そうなベッドの上に、リュックサックのホログラムが現れ、どの色にしますか? という表示と一緒に、赤、青、緑色を基調とした柄のリュックサックが半透明の状態で現れた。 「あれか、ゲームの御三家選択を、もじってんのか」 細かいネタを、はさんでくるなと、思いながらとりあえず緑色を選択すると、ボスッと、音をたててリュックサックが現れた。 と同時に、ウインドウの欄に!の表示が出たので、タップする
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!