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そして続けて話しはじめた。
「勇馬が色を付けてくれたら、またみんな、元に戻るよ。お願い勇馬この町に色を付けてほしいの。誰も付ける事が出来なかった。
きっと勇馬なら出来ると思うよ。だって勇馬の服には色がついているもの。勇馬今日から、泊まる所がいるでしょう。私のお家に来て、お母さんもお父さんもきっと喜ぶと思うわ。」と言うと、マリーは勇馬を自分の家に案内した。
マリーの家は、この町のはずれの湖の傍にあった。
マリーは勇馬を家に連れ帰ると、お母さんとお父さんに合わせた。
マリーの両親は、うつろな目をしながらも、勇馬の顔を見ると、少し目に光が戻るのを感じるのだった。
両親は、勇馬の事をとても歓迎していた。
その日から、勇馬は、マリーの家で世話になることにした。
そして、まずは、マリーの家に、色を付け始めていた。
色を付ける時は、勇馬の指先が光輝く。
光り輝く指先から、勇馬は、マリーの潜在意識から受け取った、家の色を再現していくのだ。
その情景を見ていた、マリーの家族は、驚きの表情を見せていた。
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