第2章 ヴィクトリアの町へ

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人々は、マリーのお父さんとお母さんから、事情を聴いて本当に勇馬に感謝していた。 そして毎日、毎日、勇馬は色を付けて、町中をまわりました。 その度に、町は蘇っていくのでした。 そして、死んだ目をした人々の目に希望の光が、差し込んでいくのでした。 マリーは、勇馬のそんな仕事が、とても大好きでした。 だから、ずっと勇馬の傍で、仕事を見届けていました。 この時、マリーは勇馬より、5歳年下の15歳の、とても可愛い少女でした。 勇馬の色を付ける仕事が、終わって、明日は、この町を出る事になりました。 勇馬は、マリーの両親にお礼を言いました。 「今まで、本当にありがとうございました。おかげで、この町に色を付ける事が出来ました。なんて感謝したらよいかわかりません。」と言うと、頭を下げるのでした。 その姿を見て、マリーの両親は、 「とんでもないです。あなたのおかげで、このヴィクトリアの町は生まれ変われることが出来ました。お礼を言わなければならないのは、私たちの方です。頭を上げてください。本当にありがとうございました。」と感謝の言葉を言うのでした。
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