第2章 ヴィクトリアの町へ

9/11
前へ
/102ページ
次へ
その数時間後マリーの両親が出かけたので、マリーは両親に置手紙を書いた。そして、家にある馬車に、旅の支度をしてマリーは、勇馬を追いかけて家を出たのだった。 そのころ勇馬は、次の町を目指して歩いていた。 勇馬の心の中には、マリーがいた。 マリーは、ずっと勇馬が仕事をする時にそばにいてくれた。 何も言わずに、微笑んでいてくれたのだ。 勇馬は、そんな、マリーが大好きだった。 「さみしくなるな。」と小さくつぶやくのだった。 勇馬の足取りは軽く、先を急ぐのだった。 少しでも、早く、多くの町に色を付けたいと思っているからだ。 お昼過ぎになってから、勇馬は、マリーのお母さんにもらった、お弁当を食べる事にした。 ちょうど、大きな木の下にいいところがあったので、そこで食べる事にした。 勇馬が食べていると、パカパカと馬の足音が響いてくるのだった。 勇馬は、誰か来たのかと思って、音のする方を見た。 すると、こちらに一台の馬車が向かって来ていた。
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加