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勇馬は、マリーを家まで送り届けようと思ったが、そうしても、マリーはまた、勇馬を追いかけてくるだろう。
それなら、いっその事一緒に旅をしようかと思ったのだった。
マリーは勇馬の答えを待っていた。
勇馬は、困った顔をしたが、
「マリー君を家に届けても、また僕を追いかけてくるんだろうね。」と言う勇馬に
「うんまた、追いかけてくるよ。」と返事を返すマリーだった。
「マリーには負けたよ。僕と一緒に行くかい。でも、僕は、君に楽をさせてあげることは出来ないよ。それでもいいのかいマリー。」と勇馬が言うと
「うんいいよ、勇馬、私は、大丈夫だよ。勇馬が一緒ならどこでも平気だよ。」と言うと頷くのだった。
勇馬は、やれやれと言う顔をしながら、内心は、嬉しく思っていた。
二人旅はさぞかし楽しいだろうと思われるからだった。
勇馬は、マリーと一緒に、マリーのお母さんが作ってくれた、お弁当を食べてお腹を満たしたのだった。
一人分にしては、とても多いお弁当の量だった。
もしかして・・・。
マリーのお母さんは、こうなることが分かっていたのかもしれないな、と思う勇馬だった
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