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昼食を済ました、勇馬とマリーは、馬車に乗ると、馬を走らせて、次の町へと向かうのだった。
峠を越えると、次の町に入る、次の町に入ると、白い世界が広がっているので、すぐにわかるのだった。
勇馬は、さっそく町に入ると、寝る所を探し始めた。
マリーがいるので、野宿をするわけにはいかないのだった。
しかし、町には、誰一人として、道を歩いている人がいないのだった。
勇馬は、
「誰も、道を歩いていない。マリーどうしてだろう。」と言うと、
マリーは、
「勇馬、みんな、色を無くした日から、心の色まで無くしているのよ。色を無くした人たちは、何もしないのよ。
ううん、できないの、しないんじゃなくて、できないの。私たちの町もそうだったもの。でも勇馬が色を付けてくれたおかげで、私たちの町は助かったのよ。
あのままじゃ、町どころか、人々も死んでしまっていたと思うよ。勇馬、寝る所がなければ、馬車で眠ればいいわ。
そのために、毛布も持ってきているから。食糧だって、一週間分ぐらいはあるわよ。」とマリーは、笑顔で言うのだった。
勇馬は、マリーの用意周到な所が、とても、心強いと思うのだった。
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