第3章 マンドリーの町

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勇馬とマリーが町の中を馬車で走らせると、少年が、突然馬車の前に現れた。 勇馬は、馬車を止めると少年の顔を見た。 少年は、色の白い、きれいな顔をしていた。 体の線は細いが筋肉がしっかりとついていた。 少年は、止まった勇馬たちを見ると、声を出して言うのだった。 「お前たちはどうして、色の付いた服を着ているんだ。どこからやってきたんだ。」と質問攻めにしてきた。 勇馬は、少年に、 「僕の名前は勇馬、そしてこの子の名前は、マリーだよ。よろしくね。僕たちは、隣の町のヴィクトリアからやってきたんだよ。 そして、僕は、この白い世界に、色を付ける為に旅をしているんだよ。」と言うと、マリーも 「そうよ、勇馬は、世界に色を付ける為にいるのよ。私の町のヴィクトリアの町にも色を付けてくれたの、だから、今じゃヴィクトリアの町も元に戻っているわ。勇馬がここで色を付ける為に、あなたも協力してほしいの。お願い。」とマリーが言うと、 少年は、驚きの色を隠せないでいた。 「本当に?僕の町にも色を付けてくれるの。色のついた服を着る事が出来るようになるの。」と不思議な顔をしながら言う。
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