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そんな中、マリーは安堵のため息を吐いていた。(よかった、これで、寝床と食事にありつけるわ。勇馬にも、じっくりと仕事をしてもらえるわね。きれいな色を付けてもらわないとね・・・。)
そして、勇馬は、仕事に取り掛かるのだった。まずは、トニーの家から色を付けていく。
勇馬が、家の外に出ると、勇馬の手から、出る消えない絵具で、家に色を付けていくどんな色だったかは、人々の中にある思念から拾い集める。
そして自然界からの情報として受け入れたのを参考にして色をつくり出していくのだった。
勇馬の色を付ける作業は、夕方まで続いた。
マリーは、いつも勇馬の傍で、その仕事を見ていた。
勇馬の指先から出される色を、光をいつも眺めていた。
そして、勇馬の身体をいつも心配していた。
マリーは勇馬に、声をかけた。
「勇馬、今日はもう遅くなってしまったわ。トニーの家に入りましょう。」と言うと、勇馬は、我に返る。
「ああ、そうだね。マリー帰ろうか。」と言うと、トニーの家に帰っていく。
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