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トニーが勇馬に話している。
「勇馬、この町中に色が付いたら、人々の暗い心にもふわふわとした、明るい色が付くんだろうね。その日が来るのが、俺楽しみなんだ。やりたいことがあるんだ。」と言うトニーの顔が笑顔になっていた。
勇馬は、
「そうか、トニーがやりたいことって何だい。僕も頑張って早くこの町に色を付けるよ。」と言うと、トニーの顔を見て頷くのだった。
マリーも勇馬の傍で優しく微笑んでいる。
次の日から勇馬の町に色を付ける作業が始まった。
その傍で、マリーが静かに勇馬の作業を見守っていた。
勇馬のいる場所から次第に色がついて行くのだった。
その光景を見ていた家族の人達も驚きの色を見せていた。
やがて、色が付き町が明るくなっていくと、家の中にいた人々も次第に、家の中から出てくるの。
そして、色のついた町を見て驚いていた。
その色を勇馬がつけているのを見て知ると、口々に、これは一体どういうことなのだと、疑問の言葉を投げかけるのだった。
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