4人が本棚に入れています
本棚に追加
それに、何に対しても興味を示さない人々が、色が付くと色々と考える様になってきていた。
「今日は、何をしようか、」
「今日は、あの可愛い服を着よう。あの色の服がいいな。」
「今日は、誰に会おうか。」
「そうだ。彼女をデートに誘うのにどうしようか。」などと、色のない世界では、考える事もなかったことが、今では考えられるようになってきていた。
人々は、その変化に気付くと、嬉しさがこみ上げるのだった。
人々の心の躍動感は、とても言葉に言い表せるものではなかった。
言葉にしなくても、顔を見ていればわかるのだった。
それに、態度にも行動にもそれらが現れているのだった。
町の人々は、勇馬に感謝をしていた。
そして、勇馬に協力を惜しまないと言う人が増えてきていた。
勇馬は、色を付ける仕事をしながら、人々の変化に心を躍らせるのだった。
最初のコメントを投稿しよう!