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人々の心が勇馬の心に、伝わると、勇馬の中で仕事への意欲となり、エネルギーを生み出す源となるのだった。
勇馬は、色を付けながら人々の心が生み出す、エネルギーを貰い受けると、さらに色を付けていくのだった。
色を付ける事に対して、勇馬は、使命感の様なものを感じていた。
そして、いつも思うのは、なぜ世界に色がなくなってしまったのかと言う事だった。
あの白ヘビは、きっとわかっていたのだろう。
世界から色が消えると言う事を。
だから、私から、この玉を預かっていたのだろう。
しかし、なぜ、生まれた時に、私の中にあのような玉があったのか、あの白ヘビはいったい何者なのか、考えれば考えるほど、不思議なことばかりだった。
何もわからない中で、私の分かったことはただ一つ、玉の力によって私の指から出る絵具だけが、この白い世界に色を付けられると言う事。
決して消えない色を付ける事、それが、私にだけ出来る唯一の事だった。
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