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その色を付けるのがなぜ私なのかはいまだにわからない。
でも、この白い世界に、色を付け終わった時にその謎が分かるような気がするのだった。
確かに、この様な状態にならなければ、私は、人々との関係と言うものを持つことはなかっただろう。
自分の世界の中で暮らしていただろう。
あの小さな町で、小さな家で、何も知らずに暮らしていただろう。
私が、こうして色を付けているのにも、何か意味があるように思う。
それが何かは分からないが、きっと今にすべてが判明するだろう。
そんな気がする・・・。
トニーの町である、マンドリーにやってきて2週間が立とうとしていた。
勇馬は、このマンドリーの町に、色をほぼすべてつけ終えていた。
人々は、喜びに満ちていた。山の美しさや、湖の色の美しさに見とれて、また、海の近くでは、海の色に目を奪われていた。
その町の変化に、人々の心の変化も合わさって、本当にマンドリーの町は変わっていった。
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