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そうすれば、あなたがこれからやらなくては、ならないことが見えてくるでしょう。
さあおゆきなさい。
その玉があなたに道を示してくれるでしょう。その玉さえあれば大丈夫です。
ではこれにて失礼いたします。」と、言うと白蛇はわたしの前から消えてしまったのである。
なんとも不思議なことがあるものだとおもっていると、確かに私の手のひらの上に丸い玉が乗っていた。
(本当だったんだ。しかし、この玉は私をどう導いてくれるのだろう。何をさせたいと言うのだろうか。)
その日から、勇馬の町には、白い霧が立ち込めて、晴れることはなかった。
そして、その霧は、勇馬の町から、どんどん広がっていき、日本中をいや世界を霧で覆い始めていた。
そして、ありとあらゆるところから、色が消えていこうとしていた。
物には色がついているが、この白い世界になってからと言うものありとあらゆるところから、色が消えていった。
色のない世界は、何だか物足りなさを感じさせていた。
それに、人の心から、躍動感と言うものを取り去っていったのだった。
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