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「行くけど先生はどうするのだよ?」
「俺に走れと言うのか?」
「あ、納得」
門の前に集まった教師等5人は、これからの事を協議しながら警察に何度も電話を掛けるが、一向に電話が取られる事が無い。
むしろ、市内の数ヶ所で火事が起きている事がわかり、この事態が沈静化するまで取りあえず学園に籠城する事にした。
生徒10人に教師1人で11人を1班として4班作り、8時間毎に交代で学園の防御をする事にする。
渋谷は万が一の時の遊撃隊、寮母さん一家はそのまま賄いを担当して貰う事にした。
正門と裏門の強化と生徒に説明する事を明日一番に行う事にして、今夜は木村と大島が寝ずの番を引き受け取りあえず解散した。
渋谷が所有している猟銃を片手に、ゾンビを監視している木村に大島が声を掛ける。
「渋谷さんが遊撃隊なのは分かりますが、佐々木先生は1人で大丈夫なのですか?」
「いや、一番危ないのはお前なのだよ」
大島が気色ばむように尋ねる。
「それどういう事ですか?」
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