学園

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「俺を含めて4人は銃を扱う事ができるが、お前出来ないだろう」 「パトリック先生は分かりますが佐々木先生は何故ですか?」 「知らないのか?、佐々木先生は渋谷さんの娘さんだぜ、別れた奥さんが引き取ったから姓が違うけどな」 「俺とお前以外の3人は自衛隊などの軍隊経験者なのだよ。 伯父さんが此の学園が新設された時、必要な人材として自衛隊のレンジャー訓練教官を勤めていた、渋谷さんをスカウトしてきたのだし。 佐々木先生は教職に付く前に渋谷さんの助言で、2年間自衛隊暮らしを経験。 パトリックは俺が鉄砲撃ちたさにアメリカ旅行に行った際、意気投合して連れて来た元アメリカ陸軍の兵隊さん」 「取りあえずお前の班には、1年の江口を入れとくから」 「何故ですか?」 「あいつ銃扱えるから、親父さんの勤務先のフィンランドで、何度か親父さんの同僚に猟に連れて行ってもらい。 羨ましい事に、熊やトナカイなどの大物を何度か仕留めた事があるらしいぞ」 2人で喋りながら夜が明けるのを待ち、正門の後ろに学園のマイクロバスを横付けして門が開かないように強化して、その後生徒達に事情を説明し理解を求める、生徒達は皆その事に賛成した。
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