キース・バクスター

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こんな事をする人物は1人しかいない。彼はその人物を睨み付けて言った。 「てめっ、ミシェルいきなり何しやがる!」 しかし来襲者、ミシェルは相変わらずの笑顔をキースに向けている。 「お兄ちゃん起きて!朝だよ」 「あ?朝~?」 キースが窓を見ると彼女の言う通り、朝日が射し込んでおり、部屋は明るかった。 「ほらほら!早く起きてお兄ちゃん!」 「うわっ!ちょっと止めろって!!」 しかし、抵抗する暇を与えられずミシェルに布団を奪われ、押し出されベッドから転げ落とされた。 「いってぇ。お前もう少しマシな起こし方ないのか?」 頭から落ちたキースは頭を押さえてながら立ち上がり、妹に抗議する。 「そうしないとお兄ちゃん全然起きないでしょ。それより、早く仕度しないと学校遅れちゃうよ」 ミシェルに時計を見せられるともう8時前だった。 キースはやれやれと首を振ると殆ど入ってない鞄を担ぎ上げ、一階に降りていく。 それを見てミシェルも続いた。彼等が下に降りていくと母はもう朝食を並べ終えていた。 父はいない。仕事場に行ったのだろう。 「遅いわよキース。早く食べなさい」 サーラはキースに気づくなり、朝食を急かす。時刻は既に8時を回っている。これ以上モタモタしていると遅刻は免れないだろう。
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