caramel 8

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「うん……。まぁ……いいんだけどね?それは後からにしてもらってもいいかな?」 「す、すみません!!」 「いや、浅田くんが悪いわけじゃないけど……。でも、ありがとう。浅田くん」 「え?」 「彩乃が元気になったのは浅田くんのおかげ」 お父さんは秦に頭を下げると優しく笑って顔をあげた。 「それじゃあ、私は邪魔みたいだから出て行くよ。彩乃も浅田くんと2人でいたいみたいだし」 「っ!?」 お父さんのとんでもない発言に真っ赤になる。 お父さんは悪戯に笑いながら部屋を出ていった。 お、お父さんってば!! いきなり何を言い出すの!? 赤くなって固まっていると秦が口を開いた。 「えっと……。彩乃」 「え?」 「その……、俺は嫌じゃないし、むしろ嬉しいんだけど……」 「?」 「このままだと彩乃の方振り向けないから、ちょっと離してもらってもいい?」 そう言われてハッとする。 私は真っ赤なまま手を放した。 「ごごご、ごめんなさい!!」 「ううん!嫌じゃないって!!」 私が放した手を掴む秦。 「その……。まだ実感できてないんだけど……。本当に彩乃、俺の彼女になってくれたんだよね……?」 「っ!!う、うん!!」 「ヤバイ……。嬉しすぎて、なんて言えばいいのか……。なんかずっと彩乃の事が好きで色々我慢してきたからかな。今、彩乃にめちゃくちゃキス、したい」 「っ!?」 「昔、さ。彩乃を元気づけようとしてキャラメルあげた時、俺彩乃にキスしちゃったじゃん」 「うん……」 「後悔はしてなかった。でも彩乃は嫌だったかなって思ってて……」 「い、嫌じゃ……なかった、よ?」 「え?」 .
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