caramel 8

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え、ちょっと待って。 社長? お嬢様? え? お父さんって……。 ゆっくり顔をあげてお父さんを見る。 お父さんは私を見て優しく笑ってくれた。 それから車に乗ると、向かい合わせでお父さんは座った。 「あの……、お父さん」 「ん?どうしたの?」 「お父さんは今、何の仕事を……?」 「ああ。言ってなかったね。キャラメル菓子の専門店を始めたんだ。それが結構人気になってくれて……」 え? キャラメル菓子専門店? お父さんの話が頭に入ってこない。 人気になったって……。 頭の中を整理していると松門さんが口を開いた。 「社長。〇〇遊園地に頼まれていたキャラメルポップコーンなんですが、試作品が出来上がったそうです。いかがされますか?」 〇〇遊園地!? 有名な遊園地の名前が聞こえて顔を上げる。 ちょっ!? お父さんって凄い人なの!? 驚いて固まっているとお父さんがニコッと笑った。 「ようやく、迎えに行ける自信がついたんだ。これなら誰にも文句言われない」 そりゃそうかもだけど……。 驚きすぎて笑ってしまう。 お父さんも嬉しそうに笑った。 しばらくして着いたのは豪邸。 今日からここに住めと……? ボーッと豪邸を眺めているとお父さんに中へ促された。 .
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