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「綺麗~。夏輝、ちょとあっち行ってみよう!」
「美那、少し落ち着けって今いくから。……渉、運転サンキュな」
渉の運転でここまで来た私たち。美那はついて早々車を降りて50メートル程ダッシュしたり、とてもはしゃいでいた。そんな美那に名前を呼ばれた夏輝は渉にお礼を言い、彼女の後を追った。
美那、嬉しそう。
……それもそうだ。美那はラベンダーが好きだから。
もし今日美那と夏輝がカップルになれたら幸せだろうな。
二人を見つめていると渉が声をかけてきた。
「……二人共行っちゃったね。彩。俺らも行こうか」
「うん。そうだね。私たちは反対側から行こうよ」
邪魔しないように、そう提案した。
「よし。行こうか」
私と渉はこのラベンダー畑の周りを歩きはじめた。
最近はこうやって夏輝と美那、渉と私で居ることが多い。
夏輝は趣味筋トレ。腕の筋肉がスゴくてタンクトップが良く似合い短髪長身で首にはシルバーアクセが光る。
そんなガタイに甘いマスクを持ち、明るく社交的。
そんな夏輝に美那は一目惚れ。
美那も大きな目にふわふわな髪の毛にフリルのワンピース。そんな可愛いものが嫌み無く似合う女の子で人懐っこいく
二人でいるのがとても自然だ。
一方の渉は口数は少ないが気が利く人で私もあまり積極的に話す方ではないので黙っても大丈夫。だからそんな渉と居ると楽で二人きりになっても苦ではない。
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