蘇る記憶

2/3
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
目が覚めると、朝から、日差しもなく、何も聞こえない誰もいない。   あの人は、寝ているンだろう。 自分には、仕事(バイト)があるから、早起きして、出かける為に、子供の頃に覚えた、タバコを吸う。   『もう…こんな大人なんだから、かまうわけないんだよな。』   解りきっていた…ガキの頃から、仲の悪い家庭に育った自分を今さらに思う。   両親と祖父母は、仲が悪い…何かあれば言い合いで、それを物心つく辺りからずっと聞いていた。   優しさや団らんなんか知らない…怯えていた自分…。 この家には、暖かい光なんてない。   あるのは、お互いの行動を睨み合い、影で文句ばかりをいい…子供達にあたる姿だけだった…。  
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!