キスフレ2nd kiss Vol.32(最終話後半)

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「ちょっとちょぉーーーーっとまって! なんで?なんで帰るわけ?」 ようやく掴んだジャケットの裾をめいいっぱい引っ張った。 背中越しに、「ごめん、今の忘れて」と、早口で言った。 「忘れてって...」 悲痛な叫びを私は上げそうになる私に、 「俺フラれるよな?確実に」と、 それ以上に力ない溜息を彼は吐く。 「約束の日。 来なかった理由って、彼氏が出来たからだよな。 判ってる。 今更何を言っても手遅れだって」
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