キスフレ2nd kiss Vol.32(最終話後半)

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「うそだねー。 展望台にあがるらせん階段の前が封鎖されてたのに、 どうやって展望台に上がったんですか?」 「封鎖?されてないけど?」 「いや、されてましたから」 「されてない。一体どこが封鎖されていたんだ?」 小栗が眉を寄せて私を見つめた。 脂汗が流れ始める。 あの日の情景を想いだす。 しかし、確実に階段の前を隔たる障害物が置かれていた。 「封鎖されてた。 上がる前にこうやって看板があって、 工事中みたいなロープも垂れ下がってたし」 私は手を広げて、その場所を説明をする。 すると彼は腕を組み、空を仰ぎ始めた。
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