キスフレ2nd kiss Vol.32(最終話後半)

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「それってもしかして、"滑るから足元注意"って看板じゃない? あと、ロープは、 滑らないように手元の安全のために 壁と手すりに結ばれてるものだと思うけど、 凍結してる場所を覆い囲むようにはおいてあるが、 階段を封鎖はしていない」 「.....は!!!そう言われると確かに...」 小栗の指摘に、自分の早合点だったことに気づいた。 言われてみるとそうだったかもしれない。 「じゃあ、封鎖された展望台に行けなかった佐藤は、 いったいどこで待ってたわけ?」 「きょ、教会の中」 確実に追い込まれてしまった。 背中を掴まれて、 いつ鍋の中に放り込まれてもおかしくない エビにでもなった気分だ。 「へええええーーー。 俺は雪降る中ずーーーーっと外で待っていたって言うのに そちらは暖かいところで、ずーーーーーっと、 ぬくぬくしてたわけか。へええええーー」
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