*** あとがき<弐> ***

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 ちなみに、この熊野大社、新宮とか本宮とか、時代によって、誓紙に書かれる鴉の数も違うんだそうで。  現在は、本宮は88羽、新宮は48羽、那智は72羽……(ううう!)の、カラス文字で五つの文字が表わさているそうな。  行ったらホントに買えるんだけど、ちょっと物騒すぎて生半可な気持ちじゃ買えないねぇ。   昔は、熊野牛王を焼いて灰にして水で飲むという誓約の仕方もあったそうで。これを焼くと熊野の社にいるカラスが焼いた数だけ死ぬ(なんでそうすぐに死ぬ死ぬ言うかね、物騒な!) その罰が、誓約を破ったその人に当たって即座に血を吐くと信じられ。  血を吐くのが恐くて、牛王を飲ますぞといわれると、心にやましいものがある者はたいがい飲む以前に自白をした……なんて、もうどう考えたってホラーだろうが!(本編よりよっぽど怖いわ! 笑)  阿呆な話をまたひとくさりいたしましたが、とにもかくにも、これにて、本当に閉幕! 陶山さまが下さった伏線も、一応全部回収したはずだッ!!!  お話を、いったん陶山様にお返しいたします……ッ!
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