序章

3/4
前へ
/104ページ
次へ
「コワシー大丈夫かーコワシー」 顔を酷く赤らめた青年は担架に乗せられた杉野毅に向かって呼び掛け続けた。 嘔吐物に塗れた杉野は大声で叫び続けていた泥酔時とは一転して静かに目を瞑っていた。 救急車のすぐ近くには顔を赤らめた青年達が集まってその様子を見守っていた。 「まじでやべーよ」 その中の誰かが呟いた。
/104ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加