Beggars can’t be choosers

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同じ実験動物とはいえ、あたしたちよりもはるかにマシな立場だ。 それにどうせ、氷室家の財産に目が眩んでほいほい嫁いでくるような、打算的な女に決まっている。 距離を置いて、必要最低限だけ関わればいい。 そう思っていたのに────。 「これからお世話になります、花純です。 よろしくお願いします」 新婚旅行の後、すぐに屋敷にやってきた新しい家人は、想像とは全く違っていた。
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