CASE.4 Nコさん(仮名)

3/3
前へ
/5ページ
次へ
 カラカラカラ。ガタガタ。  ザーッ、ザーッ。ザブンッ。 「ふぅ~」  うん? この声、御主人様だ!  御主人様……助けてニャーーー! 「さむっ」  悪寒が走る。  何かを背後に感じた。  ここはお風呂場で、私以外に誰もいるはずないのに。  そう思いながらも、ゆっくりと振り向くと……  湯船と壁の隙間、トラ猫君の顔だけがちょこんと出ていて、目と目が合ってしまいましたとさ。  びっくりしたな、もう!
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加