第1章

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それでも、マサルは自分自身の生活が夢ではないのかと思うときがある。 マサルの人生がシナリオのない芝居、いやシナリオはあるのかもしれない。その芝居をマサルは演じているのかもしれないと思う。 そんなことをマサルは思う。 マサルはこれまでの人生の記憶は、他人の描いた物語のようなものではないかと思う。 マサルがテレキャスターを買ったのも、シナリオ通りのような気がする。 全部他人というか、どこかの誰かが決めたことのような気がする。
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