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数週間前にわたしは人間界にやってきた。
しかし、魔界での戦いの傷のため行き倒れてしまったのだ。
そんなわたしを咲姫若菜は助けてくれたのだ……が。
「咲姫若菜よ、レディが朝から大きな声を出すものではない」
知らなかったとは言え咲姫若菜はわたしの髪に触れるながら契約の言葉「ギンイロノカミノキミ」を唱えてしまったのだ。
「アホ男爵が出させるからでしょ?」
微笑みながら怒るのは咲姫若菜の特性だ。つまり、わたしは非常にマズい事態に陥っていると言える。
「それと咲姫若菜よ、何度も言うがわたしの名はアバンシュタイン・ホロウ男爵だ、間違わないで頂きたい」
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