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すると咲姫若菜はわたしの頭を両拳でグリグリする。
「アホだからアホ男爵って呼んでるのっ!男爵って呼ばれるだけマシだとおもいなさいよ!」
「や、やめるのだ咲姫若菜!グリグリは痛い!いたっ!いや、本当にっ!やめっ!」
わたしは人間界をより知るため咲姫若菜のもとに身を寄せることにした、対価としてわたしは寮の仕事を手伝うことになったのだ。
「あらあら、またダンナちゃんをいじめてるのかい?」
いつもわたしを咲姫若菜の魔の手から助けてくれるのはこの寮の食堂の番人、柿沼絹江夫人だ。
ただ、わたしのことを男爵ではなくダンナと呼ぶ。
「絹江さん、このアホ男爵使えなかったらいつでもゴミ箱に捨てていいから」
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