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「もう、お互い好きだってわかったんだから、結果オーライでしょ?
…俺、ずっと、好きだったんだから…これから覚悟しといてよ?」
「……っ!」
ペロッと俺のグーにした中指を舐めた。
ゾクリと小さな快感が走り、ビクンッと肩が跳ねる。
「…なに、その反応ー」
「ちょ、…なんで舐め…」
「あ、あれでしょ。
今まで攻めばっかりだったから、逆に攻められるの苦手なんでしょー」
ふふふーっと笑いながら、腕に小さなキスをおとしていく。
そのたびに、小さな快感が走り、ふるっと腕が震えた。
「お、お前…攻めなのかっ」
流れ込む刺激を振り払うように聞いた。
「うーん?
……強いて言うなら…、積極的に誘う受け?」
「…なんだそれっ」
ニコッの極上の笑みを浮かべ、俺の顎をくっと上げた。
「まぁ、いーじゃん。
そんなん関係ないよ」
「……ん」
深く口づける。
俺のとは違い、すごく甘ったるいキスだ。
こっちが攻めてるのか、向こうが攻めてるのか…追いかけてるつもりなのに自分が追いかけられて、捕らわれて絡み合って溶け合う。
体が熱くなっていく。
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