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「……間接、キスだな」 「はっ?」 俺のそれまでをただ呆然と見ていた冬原は、ふっと笑って呟いた。 か、かんせつ…き、き…… 「って、何言ってんだ、突然! こんなん普通だろ!部活でもみんなで回し飲みとか、常日頃やってんだろ、ばか!」 「まぁ、そーだけど…」 「返すっ!!」 持っていたコーラを、冬原にぐいっと差し出す。 ふっ また、目を細くして微笑んだ。 …バカにしてんのか、てめぇ…。 「意識…した?」 「かえすっつってんの!」 『俺、お前のこと好きだ』 『あーー、言ってよかった』 幻だったんじゃないかと思っていた数日前の出来事が突然フラッシュバックして、冬原の顔とかぶる。 さらに心臓もなぜか、あのときのように早く鳴り出した。 あれは現実にあった出来事なのだと、身体中が俺に伝えてくる。 って、なんで律儀に意識しちゃってんの、俺!
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