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そーいう、意味じゃ、ない、好き?
って……のは、つまり?
「え?」
「うん」
「…え?
ライクとラブの?」
「うん。
…ラブ、てこと」
えっ
「えええええッッ??」
「だから。逃げんなっつったろ」
驚きのあまり立ち上がりそうになった俺のワイシャツの裾をがっちり捕まえ、冬原はここで初めて俺と目を合わせた。
「え?お前…え?
……ら、らぶ?」
「……うん」
冬原は、裾を握る手はそのままに、また川へ向き直った。
は?
なにそれなにそれ意味わかりませんけど。
だって俺男だし。冬原も男だし。
え?
それ、男と女の仲での話で男と男が、ら、らぶってそれって…ほ……。
「……お前。
ほ、ほ、…ほも、だったの?」
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