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YUKIはその間何も発言しなかった。
こんな話、呆れてもう相手にしてないんじゃないだろうか?
起き上がる不安を押し殺し、必死にキーボードを打った。今のおれには、YUKIが最後の希望のように思われた。
全て打ち終わった後のYUKIの反応は、暗闇の穴の底に射した一筋の光のように見えた。
YUKI:状況はわかった。ぼく、力になれるかもしれない
KYO:え? 本当に?
YUKI:ゲームのチャットじゃなんだし、実際に会って話すよ。KYOの家からS駅って近い?
KYO:うちから30分くらいかな
YUKI:じゃあ、S駅西口の交番前で11時はどう?
KYO:うん、大丈夫。ありがとう
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