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YUKIの表情が曇る。
しまった! おれは何を言ってるんだ。
「ゴメン。せっかくこうして相談にのってくれたっていうのに、無神経なこと言っちゃって……」
「ううん、気にしないで。普通はそう思うよね? わたしも、実際に相談に行ったわけじゃないから、信用できるかどうかもわからないし。今のは聞かなかったことにして」
YUKIはそう言って、気まずさを誤魔化すようにアイスティーに口をつけた。
本当におれは馬鹿だ。YUKIだって、おれがこんな反応することぐらい予想できただろう。
にも関わらず、こうして会ってくれた。いくら5年間ネットを通じて交流があったとはいえ、初対面の男に会うのに、抵抗がなかったはずはないのにだ。
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