YUKI

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「いや、そこに行ってみるよ。まずは行動してみないことには、何も始まらないからな」 とりあえず、行って話だけでも聴いてこよう。そして、胡散臭かったらその場で断って帰ればいい。 「本当にいいの? わたしは平気だから、無理しなくてもいいよ?」 「無理なんてしてないよ。どっちにしろ、今はそれしか方法がないんだから」 事実、他にあてがないのだから、今は藁にだってすがりたい。 「うん、わかった。劇団の先輩から場所は聞いてるんだ。ここから歩いていけるから、早速行ってみようか」 YUKIに笑顔が戻った。
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