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「侑李。最近、元気ないけど。大丈夫?」
今日も大学のカフェテラスでランチ。
渚は珍しくAランチの唐揚げを食べていて。
『そう?別に普通よ。』
私はパンケーキセット。
「普通ねぇ。そうは見えないけど。やっぱりホスト君に惹かれてたんじゃないの?ホスト君が出て行ってから元気ないし。それに、少し痩せたんじゃない?」
チラッと私に視線をやる渚。
『そんな訳ないでしょ。追い出したのは私よ。少し疲れてるだけよ。』
パンケーキをフォークで刺して渚に言う。
「ならいいけど。あんまり無理してバイトも詰め込んじゃダメよ。ここんとこ毎日バイトしてるでしょ。たまには気晴らしに遊びに行く?」
渚がニッコリ笑った。
きっと心配してくれてるんだ。
『大丈夫よ。もうすぐ冬休みだし、バイト頑張って、正月にはお父さんに何か買って帰ろうと思ってるから。渚は?帰らないの?』
地元が一緒だから、帰るなら一緒に帰ろうかな。
「私?私は将太と温泉旅行に行こうと思って。その前に将太も帰るって言ってたから少し早めに帰省して初日の出は温泉でってね。」
幸せそうな渚。
『そっか。松田君も優しいね。渚、大切にされて幸せでしょ。』
「ん。幸せ。侑李もさ。あの事は忘れて幸せになりなよ。もう、5年も経つのよ。前に進まなきゃダメだよ。」
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