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「…まぁ。そうだけどさ。侑李見てたら辛いのよね。誰も愛そうとしない。誰かに愛されようとしない。悲しいじゃない。大切な親友が本当の愛を求めないまま一生過ごすって事はさ。悲しいよ。侑李。」
じっと私を見て話す渚に胸が熱くなった。
『…ん。ごめん。そうだね。…渚。今夜、うちに来ない?少し話あるんだ。話って言っても相談なんだけど。』
直への気持ちを渚に相談しよう。
親友だから。
渚は本気で私を心配してくれる唯一の親友だから。
「ん。分かった。バイト終わったら連絡して。久しぶりに侑李と呑もうかな。ねっ?」
そう言って笑う渚に心からありがとうって伝えたい。
『ありがとう。渚。大好き。』
ニッコリ笑って言うと
「私も大好きよ。侑李。あっ。将太の次にだけど。」
笑って言う渚。
『松田君に負けたの?私。』
笑って言う私。
何か忘れた。こういうの。
高校の頃はお互い支え合って過ごした親友。
泣く時も笑う時も怒る時も悲しむ時も常に一緒で。
たまに喧嘩をしたり仲直りしたり。
きっと渚には本音が言える。
そんな気がした。
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