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バイト帰りに渚と待ち合わせて、近くの酒屋でお酒とおつまみを買って帰った。
『適当に座って。私、シャワー浴びてくるから。』
「了解~。何か久しぶりに侑李の部屋に来たな~。」
ソファーで寛ぐ渚を見て口角が上がる。
シャワーをサッと浴びてから渚の元に行くと
「先に呑んでるからねぇ。って言うかさ。ホスト君。かなり本気だったのね。これ、ホスト君から?」
カクテル片手にヒラヒラと紙をちらつかせる渚。
部屋を漁ったのか?
まぁ。いいけどさ。
『相変わらず目敏いのね。渚は。それ、合鍵と一緒に置いてあったのよ。』
冷蔵庫からビールを取り出しおつまみを持ってソファーの横に座った。
「侑李次第では付き合っても問題なかったんじゃないの?」
手紙を見ながら渚が言った。
『まぁね。全部、私が悪いのよ。直は、何も悪くないの。私さ。本音を言えば直に惹かれてたのよ。最初はさ。この男最低って思ったんだけどね。一緒に暮らすようになって気になる存在になってて。直が出て行って初めて好きだったんだなって。』
ビールを開けてグッと握りしめた。
「じゃあ何で連絡しないのよ。いつまでも待ってるって書いてあるじゃない。」
手紙をテーブルに置いた渚。
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