第11章

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バイト帰りに渚と待ち合わせて、近くの酒屋でお酒とおつまみを買って帰った。 『適当に座って。私、シャワー浴びてくるから。』 「了解~。何か久しぶりに侑李の部屋に来たな~。」 ソファーで寛ぐ渚を見て口角が上がる。 シャワーをサッと浴びてから渚の元に行くと 「先に呑んでるからねぇ。って言うかさ。ホスト君。かなり本気だったのね。これ、ホスト君から?」 カクテル片手にヒラヒラと紙をちらつかせる渚。 部屋を漁ったのか? まぁ。いいけどさ。 『相変わらず目敏いのね。渚は。それ、合鍵と一緒に置いてあったのよ。』 冷蔵庫からビールを取り出しおつまみを持ってソファーの横に座った。 「侑李次第では付き合っても問題なかったんじゃないの?」 手紙を見ながら渚が言った。 『まぁね。全部、私が悪いのよ。直は、何も悪くないの。私さ。本音を言えば直に惹かれてたのよ。最初はさ。この男最低って思ったんだけどね。一緒に暮らすようになって気になる存在になってて。直が出て行って初めて好きだったんだなって。』 ビールを開けてグッと握りしめた。 「じゃあ何で連絡しないのよ。いつまでも待ってるって書いてあるじゃない。」 手紙をテーブルに置いた渚。
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