第2章

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「連絡くれないんだね。待ってたのに。」 そう言って私の腕を掴んだ雅司。 『連絡?あぁ。あの紙、破られて捨てられたから。』 立ち止まり言えば 「彼氏に?」 『違うけど。』 「何それ。まぁ。また会えたからいいけど。呑みに行かない?」 『彼女待ってるよ?帰れば?』 言って微笑む。 「…あー。そうか。最初、会った時にあいつ一緒だったんだ。」 ってか、忘れてたの? 『何?私騙して浮気するつもりだったの?』 「いや。そういう訳じゃないけど。」 『変な人。それ以外、何があるわけ?』 緩んだ手を振りほどき家へと向かう。 「あっ。じゃあ、送ってく。それくらいいいよね?」 そう言うと私の後に着いてきて 『もう、そこだから。じゃ、また何処かで。』 振り返り告げると チュッっと頬にキスをされた。 『…そういう事するから、男って信じられないよね。じゃ、おやすみ。』 キッと睨んだ後、今度はニッコリ微笑んでマンションへと入った。
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