第2章

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その日から何度となく駅で雅司と会うようになった。 でも、相変わらず送ってくと言っては着いてきて世間話をする。 『あのさ。何がしたいのか分からないんだけど。私をどうしたい訳?』 マンションの近くに着いてから振り返り聞くと 「どうしたいって。仲良くなりたいかな。」 そう言って笑う雅司にため息をついた。 『意味が分からない。彼女居るから付き合いたいとか、そんなんじゃないんでしょ?それとも彼女とは別れるの?』 別れる気はないでしょ? 「まぁ。それは無いかな。たぶん泣かれるし。」 だろうね。 そんな感じの彼女だったし。 『じゃあ何?2号にでもしたい訳?』 「…ん。君に惹かれるのは確かなんだけどね。」 だと思った。 『そう。分かった。じゃ、割りきろう。今、私が欲しいって言うなら彼女と別れた時には私もサヨナラするから。それならいいよ。2号でも。』 条件を出せば、暫く考えていた雅司。 「何か変わってるね。普通、彼女と別れたら私を彼女にしてとか言わない?」 普通はね。
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