第2章

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そんなこんなで雅司との関係が始まった。 お風呂から上がってきた雅司にビールを手渡す。 『雅司ってさ。彼女と付き合ってどのくらいだっけ?』 雅司の隣に座り私はカクテルを開けた。 「3年位かな。何で?」 ビールを一口呑んで私に視線を向ける雅司。 『結婚とか考えてるの?』 言っておつまみを手に取る。 「結婚?まぁ。あっちは最近そんな話するかな。」 雅司もおつまみを手にする。   『彼女はそんな感じだよね。雅司は?したくないの?結婚。』 パクっとおつまみを口に入れた。 「俺?俺は別に。このままでもいいかなって思ってるけど。」 雅司も言っておつまみを食べた。 『ふ~ん。』 「何で?」 『友達がさ。恋愛イコール結婚でしょ?みたいな事言ってたから。普通、そんな感じなのかと思って。』 「恋愛イコール結婚ねぇ。でも、まぁ。女の人ってそうかもな。侑李は違うの?」 その言葉にカクテルを一気に飲み干した。 『雅司が私にそう言う事聞く?』 立ち上がり冷蔵庫へ向かった。 「あー。ん。ごめん。」 気まずそうにビールを呑む雅司。 『別に。いいけど。』 ソファーに座りテレビのチャンネルを変えた。 「怒った?」 私の顔を覗き込む様に見る雅司。 『怒ってないよ。でもね、雅司。もし雅司が結婚したら、もう会わないからね。』 カクテルを手に雅司に視線をやる。 「えっ?何で?だって、彼女と別れた時はって言ってたよな?」 『それもだけど。私、既婚者の浮気相手にはなりたくない。不倫じゃん。それって。まだ、付き合ってるうちはいいよ。浮気しようが、それは雅司と彼女の問題だし。でもさ。結婚となると二人だけの問題じゃなくなるでしょ?嫌なのよ。そういうのに巻き込まれるの。』 恋愛はお互いの事で、結婚は両親とか親戚とかお互いの家の事。 だから、不倫だけは絶対嫌。
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