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「ねぇ。侑李。今度の土曜日。暇?」
大学のベンチでお昼を食べていると、この間の女友達が来て言った。
『今度の土曜日?夕方までバイトかな。何で?』
どうせ、また合コンかな。
「じゃ、夜は空いてるのよね。あのね。ちょっと付き合ってほしいところがあるんだけど。」
私の横に座ってきた。
因みにこの子は真田舞(さなだ まい)
合コン大好きなお嬢様。
『何処よ。舞が言うと怪しいわよ。』
サンドイッチを頬張りながらチラリと舞を見た。
「何でよ。私が変人みたいに言わないでよ。」
頬を膨らませ文句を言う舞。
『合コンキラーの舞ちゃん。で?何なのよ。』
膨らました頬をつついて続きを促した。
「ホストクラブ。」
えへっ。何て可愛い子ぶりっ子してる良い歳の女。
『いかない。そんなのお金の無駄。男にお金使うなんて、お金をドブに捨てる様なもんね。』
カップのアイス珈琲をストローで飲んで片付けをする。
「違う違う。そうじゃなくて。タダで行けるのよ。飲み放題!どう?!」
あー。少し惹かれる話。
だけど…
『益々、怪しい話ね。ホストクラブでタダで飲み放題とか。聞いたこと無いわよ。行かない。』
タダ程高いものは無いってね。
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