第3章

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「そんな怪しい話じゃないわよ。私の従姉がね。そのホストクラブにお目当ての人が居るらしくってさ。今度の土曜日にその人が誕生日イベントするんだって。で、自分についてるお客を集めるらしいの。一人でも多く連れて祝ってあげたいらしくってさ。だから、お金は従姉が出すから一緒に行かないかって。その人、No.2みたいで。No.1に負けないくらい沢山人を集めたいんじゃないの。だから。ねっ?タダでホストクラブで呑めるとかそんな機会無いでしょ?行こうよ。」 舞の話を聞く限り、損な話ではないかも。 『まぁ。そういう事なら少し考えてみる。でも、何で私?他にも合コン仲間とか居るでしょ?』 「他の子はさ。やっぱり男目的が多いじゃない?ホストに入れ込まれても困るし。責任取れないからね。私に誘われてホストに嵌まりましたぁ~何て言われたくないしね。その点、侑李は絶対そういうの無いし。後が無いから誘いやすいのよ。」 何だそれ。 『分からないでしょ?私も誰かに嵌まるかもよ?』 笑って言うと 「ないない。だって侑李だもん。」 その言葉に苦笑い。 『まっ。また返事するわ。じゃあね。』 立ち上がりその場を後にした。
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