第3章

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土曜日。 結局、あれから舞に散々付きまとわれ承諾してしまった私。   飲み放題は魅力的だけど、ホストクラブってのがね。 ホストとか、私の嫌いな部類。 嵌まる女の気が知れない。 好きでもない女に平気で甘い言葉を囁くタチの悪い営業マン。 店の売上げというより、自分の売上げの為なら女を騙す詐欺師。 ホストの彼女とか絶対嫌。 自分まで騙されてるんじゃないかって、好きだと言われる度に思うでしょ。 っていうか、そもそもホストって彼女作ったりするの? ホストの彼女になる人っているのかな? だけど、ホストクラブに通う人はお目当てのホストと本気で付き合いたいとか彼女になりたいとか思ってるんだよね? その人の一番になりたいって本気で思ってる訳でしょ? 騙すホストが悪いのか、嵌まる女が悪いのか。 まぁ。私には関係ないけど。 そんな事を考えながら駅前で待ち合わせる。 暫くしてやって来た高級車から降りてきたのは、紛れもなく合コンキラーの舞。 ……やっぱりお嬢様だったんだな。
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