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噂では聞いてたけど。
舞は大きな証券会社社長の娘だって。
本当だったらしい。
「侑李~。お待たせ。乗って。」
手を振って近付いてきた舞は、まぁ。何て言うか。
バリバリお洒落をしてきていた訳で。
それに比べ、私はというと。
『舞。私、こんな格好だしやめとこうか?』
ジーンズにモノトーン縦ストライプのシャツというラフな格好。
たかがホストクラブに行くのにお洒落をする気も無く。
「えっ?何で?侑李っぽくて似合ってるけど。行こう。」
ハハッ。褒められてるのか貶されてるのか。
まぁ。いいか。
舞に手を掴まれ車に乗った。
車の中で舞の従姉だという人に挨拶をした。
従姉だというから似たような歳の人だと思っていたが、結構年上なのだと思った。
セレブな奥様って感じの人で、いかにもホストに嵌まってますみたいな感じだった。
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