第3章

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噂では聞いてたけど。 舞は大きな証券会社社長の娘だって。 本当だったらしい。 「侑李~。お待たせ。乗って。」 手を振って近付いてきた舞は、まぁ。何て言うか。 バリバリお洒落をしてきていた訳で。 それに比べ、私はというと。 『舞。私、こんな格好だしやめとこうか?』 ジーンズにモノトーン縦ストライプのシャツというラフな格好。 たかがホストクラブに行くのにお洒落をする気も無く。 「えっ?何で?侑李っぽくて似合ってるけど。行こう。」 ハハッ。褒められてるのか貶されてるのか。 まぁ。いいか。 舞に手を掴まれ車に乗った。 車の中で舞の従姉だという人に挨拶をした。 従姉だというから似たような歳の人だと思っていたが、結構年上なのだと思った。 セレブな奥様って感じの人で、いかにもホストに嵌まってますみたいな感じだった。 
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