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それから着いた先はホストクラブと言えば……のお決まりの場所。
ネオンで彩られたこの街は、何だか人やきらびやかな建物でごちゃごちゃしていて好きじゃない。
……やっぱり断ればよかった。
車の窓から見える景色に思わずため息をついた。
「侑李さんだったかしら。今日は何も気にせず沢山呑んでね。涼の為に今夜は盛り上げてあげたいのよ。」
ニッコリ笑って舞の従姉に言われ、愛想よく
『ありがとうございます。楽しませて頂きますね。』
何て言ってのける自分が恐ろしい。
楽しめるわけないでしょ。
何て心では思っているのに。
「さぁ。着いたわよ。」
舞の従姉が言うと一軒の派手な店の前に車が停まった。
……これはまた。凄く派手な店だな。
「この店。ホストクラブでは一番人気の店みたいよ。」
舞が隣で囁く。
へぇ~。そうなんだ。
ってゆうか、だから何?って感じ。
車から降りると、常連であろう舞の従姉に店の前に居たホストが数人寄ってきた。
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