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「嫌だ。って言ったら?」
……ウザい。
目の前のホストの腕をグッと掴み言った。
『退かして帰る。』
腕を下にグッと下ろしてやろうと力を入れる。
…動かない。
細いくせにムカつく。
「どうしたの?退かして帰るんじゃないの?」
…すっごいムカつく。
ニッコリ笑って言うホストに本気で腹が立つ。
あー。そう。
そっちがその気なら。
ホストの腕を掴んでいた手を下ろした。
ホストの方へと向き直り満面の笑みで言ってやった。
『ごめんねぇ。私、あんたみたいなのが一番嫌いなの!』
言うと同時に大事な所へ膝で攻撃。
膝は直撃したらしく、ヴッ!っと言ってしゃがみ込んだ。
「…っおまえ…さいあく…」
あそこを両手で押さえながら苦しそうな声で文句を言うホスト。
私もしゃがみホストの顔を覗き込んで言った。
『お褒めの言葉をありがと♪お大事に。じゃ、さようなら。』
ニッコリ笑って立ち上がり店を出た。
あー。もう。本当、最悪。
お金も無いし電車で帰ろうと駅へ向かった。
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