第3章

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【彼女と居る時の方が幸せそうだよ。彼女大切にしてあげてね。私とは終わり。じゃあ元気でね。お幸せに。侑李。】 メッセージを保存して、丁度運ばれてきた肉じゃが定食を食べた。 このまま何も見ずに雅司と過ごすのは別に良かったけど。 でもねぇ。 彼女と幸せそうに笑ってる雅司を見ると、そっちの方が雅司らしいっていうか。 好きだったけど、そういうの見たら冷めるって感じで。 まぁ。元々、押しに負けて雅司の二番になった訳で。 これと言って悲しくもなければ悔しくもない。 最初から分かってた事で、タイミング的に今だっただけの話。   食べながら雅司と彼女が店を出たのを見届け、さっきの保存メッセージを送信。 彼女がトイレに行ったのか一人で外に出て待っている雅司がスマホを見て固まったのを窓際の席から見ていた。 キョロキョロ辺りを見渡していて、どうやら私に気付いたらしく目が合った。 ニッコリ笑って手を振った。 バイバイ。雅司。 電話をしようとしてるのか慌てたようにスマホを弄る雅司の元に彼女が来た。 どうしたの?何て言われてるんだろうか。 何でもないと言うようにスマホをポケットにしまっていた。
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